消費者庁はこのほど、「エシカル消費に関する消費者意識調査」の報告書を公表した。
直近の3年間の意識変化や消費行動の変化などを調べるため、全国の15~65歳の一般消費者を対象に今年2月、インターネットで調査したもの(サンプル数2803)。
それによると、「エシカル消費」の言葉の認知度は、前回の16年度調査の6・0%から12・2%への約2倍となった。また、エシカル消費に興味があるのは全体の59・1%で、前回調査の35・9%から増加。特に女性の興味度が高いとしている。さらに、エシカル消費の言葉を知っている人のうち、日頃からエシカルにつながる行動を実践している人の割合は36・1%で、前回調査の29・0%から増加している。そのほか、エシカル消費につながる商品・サービスについて、「これまで購入したことがあり、今後も購入したい」「これまでに購入したことはないが、今後は購入したい」の合計が81・2%で、前回調査の61・8%に比べ増加しているが、購入経験者は35・5%で、前回調査の28.4%に比べ干の上昇にとどまっている。
一方、エシカル消費につながる商品・サービスを購入する意向がない人にその理由を聴取したところ、「購入したくない理由はない」が全ての品目で50%を下回ったものの最多となっている。その理由として、前回調査と同様、価格が高いことや本当にエシカル消費につながるか分からないことが上位に挙がっている。そのため、今後はこれらの商品・サービス購入意向はあっても実践していない層や、購入する意向がないとしながら、積極的な理由がない層などに対する行動変容が重要としている。
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